世の中の全男性(女性も間接的に)の大敵「ED」。
ココロはやる気まんまんなのに身体が…。ひとりでする時は平気なのにいざ女性と行為する時に限って…。などなど、勃起不全に悩まされる男性も多いはずです。そんな中、昔からささやかれているのが「煙草を吸うとEDになる」という噂です。
煙草を吸うと本当にEDになりやすいのでしょうか?迷信じゃないんでしょうか?今回は、喫煙が男性機能に及ぼす影響を医学的な視点も含め、様々な角度から検証していきたいと思います。
本当だった!喫煙とEDの関係性について
結論から言いましょう。喫煙とEDの間には個人差こそあれ関連性があります。
もともと勃起という現象は、性的な興奮、外的な刺激等によって陰茎の血管が拡張する事によって起きるものです。喫煙は血管を収縮させ血の巡りを悪くしてしまうので、勃起の邪魔をしてしまうのです。
喫煙者の中には慢性的なEDではない方でも、いわゆる「中折れ」であったり、勃ちが悪い時に焦ってはいけないと、一度気持ちを落ち着けようと一服をした所、完全に”元気がなくなってしまった”方もいらっしゃるのではないでしょうか?勃ちが悪い時の喫煙は逆効果になってしまうのです。
ED患者の八割が喫煙者という事実
喫煙とEDの関係については様々な研究機関でも言及されています。
例えばアメリカのマサチューセッツ男性加齢研究(MMAS)という機関での調査によると、喫煙者の成人男性に1ヵ月間禁煙をしてもらった所、ほとんどの被験者の勃起の際の陰茎の硬さや大きさが増したという研究結果がでています。さらに同機関の調査によると、一定数の喫煙男性と非喫煙男性を9年間調査した所、程度の差こそあれ、喫煙者は非喫煙者約2倍ほどの割合でED発症が確認されたという結果まであります。
またオックスフォード大学の研究によると、1日に吸う煙草の本数が多いほどEDになりやすい傾向があると発表されており、1日の喫煙本数が10本以下の場合非喫煙者の1.27倍、20本以下だと1.45倍、1日21本以上吸う人の場合1.65倍、という数字も公表されています。
このように、各研究機関でも喫煙とインポテンツ(ED)の関連性は高いものとみられており、また統計的にみても、ED患者の約80%は喫煙者である、というデータもあります。これを逆説的に考えると、「喫煙者はEDになりやすい」という事になるわけです。もちろん喫煙はED以外にも、がんや心筋梗塞等、重大な病気の原因にもなるので、身体の事を考えるのであれば禁煙するのが一番でしょう。
出来れば普段の生活も夜の生活も、健康に楽しみたいものですよね。
喫煙は短小のもと?たばこでペニスが小さくなる
喫煙はEDだけではなく、ペニスの大きさにも影響を及ぼします。
喫煙が血管を収縮させる事は先程も書きましたが、それだけでも勃起の邪魔になる為、少なからず勃起時のペニスのサイズは小さくなります。
その他にも、喫煙はペニスの海綿体細胞に悪影響を与える事も科学的に判明しています。特に海綿体細胞の中でも線維組織であるエラスチンに与える影響は大きいです。そもそもエラスチンというのは弾力を生み出す物質で、ペニスの大きさに深く関係しています。喫煙によりこのエラスチンが傷付き、変質する事によってペニスが2~3ミリ程度小さくなる、と言われています。
男性にとっても女性にとっても、気持ちとしてはこの2~3ミリ、というのはかなり大きいのではないでしょうか。
EDだけではなく、ペニスが小さい事が気になる方も、もし喫煙をしている場合はED治療薬などを試す前に禁煙してみる事をおすすめします。
禁煙によるEDへの影響。煙草をやめたらEDは治せるか?
喫煙によってEDのリスクが高まる事や男性機能に悪影響を及ぼすことはわかりましたが、では、禁煙する事で実際にEDは治るのでしょうか?
現在ではバイアグラ等のED治療薬も巷に増え、その効果はEDの男性にとっては劇的なものであると思います。ただ、血管収縮作用のある喫煙は、そんなED治療薬の効果も邪魔してしまう為、まさにEDの男性にとって喫煙は天敵でしょう。
もちろんすでにEDが発症してしまった方に関しては、禁煙したからといってEDが改善しない方もいらっしゃるでしょう。研究機関によっては喫煙者と非喫煙者でのED発症率に差が見られなかった例もあります。ただ、これまでも述べた通り、医学的にも統計的にも煙草がEDや男性機能に与える害は確実なものなので、EDを治したいのであれば、確実性にかかわらずまず煙草はやめてみるべきなのです。
これは、若いうちだけでのお話ではありません。世の中の男性のほとんどは、80歳や90歳になっても性的に元気!というわけではないでしょう。加齢での男性機能低下もある種のEDです。「80歳とか90歳なら勃たなくても問題ないでしょ?」と思われるかも知れませんが、では、あなたは何歳の時に勃たなくなるのでしょう?それは60歳かも知れませんし、40歳かも知れません。喫煙が性的な不能のタイミングを早めると考えると怖いですよね。
ED発症の要因となる喫煙をやめる事は、加齢による男性機能の低下を遅れさせる事にもなるのです。出来るだけ長くセックスを楽しみたいのであれば、禁煙しましょう。
ちなみに、メンソール煙草がEDの原因になるという噂が昔はささやかれましたが、今の所メンソール煙草がその他の煙草に比べてED発症のリスクが高いという科学的な根拠はありません。
ただ、メンソール煙草がほかの煙草に比べて吸いやすい為、本数が増えてしまう傾向がある、という研究結果は発表されている為、間接的にリスクが高まる可能性はあります。その為このような噂が流れたのかも知れません。
今EDじゃないから平気でしょ?という方も、一度行為の途中煙草を吸ってしまい性行為が満足に行えない事があると、そのせいで精神的なものが原因でEDになってしまう、という事もある為、元気な男性であっても行為前は煙草を控えた方が良いでしょう。
EDに悩んではいるけどどうしても禁煙ができない…。という方も、日ごろの電子タバコに代えてみる、本数を抑えてみる、ニコチンやタールを下げてみる、等、出来る事から始めてみればいかがでしょうか?