「EDとは?」 一覧
EDとはErectile Dysfunctionの略で、勃起不全のこと。
勃起はするけど挿入するには硬さが不十分・・
性欲はあるのに身体が反応しない・・
一度は勃つけど、すぐに萎えてしまう・・
など、満足なセックスができない状態を指します。
「オジさんになって勃ちにくくなった」「体力が落ちて中折れしやすくなった」など、年齢を重ねれば勃起に自信がなくなるのは仕方がないというイメージを持っていませんか?
しかしEDになってしまうのは、加齢だけが原因ではありません。
若い世代でも「勃起しない」という悩みにぶつかってしまうこともあるのです。
どうして発症してしまうのかを知っておくことで、自分にあった予防法や治療方法を探っていきましょう。
EDはなぜ起こる?
歳をとったら勃ちにくくなるもの・・それも一理あります。
しかし加齢の何が、EDを引き起こしているのでしょうか?
より具体的な原因を探り、適切な対策や治療を行ないましょう。
メンタルが不安定だと勃たない-心因性ED
身体は正常に機能しているはずが、ストレスや不安など精神的な原因から勃起に支障をきたすことがあります。
これを心因性EDといって、若い世代のEDで多くみられる要因。
相手の女性やセックスそのものに対するプレッシャー、自分の身体に感じているコンプレックスだけでなく、仕事や家庭、友人関係でのストレスもEDにつながります。
ほかにも幼少期のトラウマや自分では気づいていない深層心理が隠れていることも。
専門的なカウンセリングや心理療法を受けることで、改善を目指すことができます。
ほかの病気が原因かも-器質性ED
身体機能に不具合を生じていることで起こるのが器質性ED。
陰茎周辺の神経や血管を損傷、高血圧や糖尿病で動脈硬化が起きている
脳卒中やパーキンソン病などで脊椎や骨盤を損傷し、脳の指令がうまく伝達しない
男性ホルモンの分泌量が減少することで、性欲や勃起力が衰退する
器質性EDを改善するためには、原因となる疾患を治療することが先決です。
薬の影響で勃起しにくくなる-薬剤性ED
薬の副作用で起こるEDを薬剤性EDといいます。
薬によっては、勃起不全という副作用が明言されていないことも。
心当たりのないEDで悩んでいる場合には、以下の薬を服用していないかチェックしてみましょう。
消化管系 | 中枢神経系 | 循環器系 |
抗コリン薬 消化性潰瘍治療薬 |
消炎鎮痛剤 抗うつ薬 抗けいれん薬 向精神薬 |
利尿剤 降圧剤 血管拡張剤 不整脈治療薬 脂質異常症治療薬 |
精神疾患の症状として勃起しにくくなることがあるため、抗うつ剤や向精神薬を服用している人は判断が難しいかもしれません。
薬のせいでEDになってしまったと自己判断をして、休薬・断薬するのはちょっと待って。
治療中の症状を悪化させることがあるので、まずは医師に相談を。
ほかの病気とED、どのように治療を進めていくのか十分に検討しなくてはいけません。
正常な勃起とED
問題なく勃起できる人とEDの男性ではなにが異なっているのでしょう。
どんな仕組みで勃起が起こっているのか?
どうして勃たなくなっているのか?
身体の働きを解説していきます。
性欲と勃起のあいだには
エッチな気分になる・性的に興奮するといった脳の状態が勃起という身体の変化として現れるまでに、いくつものプロセスを経ているのを知っていますか?
2、脳から勃起中枢に刺激が伝わる際に、一酸化窒素が放出される
3、一酸化窒素を合図に、cGMP(環状グアノシン一リン酸)を生成
3、ペニスにつながる血管がゆるみ、急激に血液が流れ込む
4、増加した血液によってペニスが膨張する
cGMPは血管拡張作用を持っているため、大量発生することで性器への血流が爆発的にアップします。
射精すると、cGMPを分解するPDE5という酵素を分泌。
血管拡張作用が弱まって血管が収縮、勃起状態がもとに戻るというメカニズムです。
血流を邪魔させない!
正常な勃起には、cGMPが必要だということがわかりました。
EDの人はPDE5が増えるタイミングが乱れていたり過剰発生したりと、cGMPの働きを邪魔しているのです。
PDE5を抑える=ペニスの血流アップを促進
EDの症状を改善するためには、PDE5を働かせないこと。
つまり、cGMPが活性化しやすい環境を用意してあげることです。
そのために役立つのが、ED治療薬。
バイアグラ、レビトラ、シアリスの三大ED治療薬はいずれもPDE5を阻害する働きをもっていて、性器の血流アップをサポートしてくれます。
飲めば勃つというわけではなく、あくまでも性的刺激や興奮をきっかけしてスムーズな勃起を促すというもの。
射精すればペニスはもと通りになり、時間が経って薬の作用が薄まると勃起しにくい状態に戻ります。