最近では20代と若い年齢の男性から高齢の男性まで幅広い年齢層でEDの症状の発症がみられることが増えています。
よく勘違いをされがちなことですが、EDとは全く勃起をしないことだけをさす病気ではありません。勃起不全(全く勃起をしない)以外にも勃起障害といい十分な勃起をしない場合でもEDの可能性があります。
十分な勃起をしないとは、勃起はするもののいつもに比べて太く硬い勃起ではなく弱々しい勃起だったり、いつも通り勃起はしていたもののセックス中に中折れしてしまうといったことが勃起障害です。いつもと何か勃起の様子がおかしいといった場合が頻繁に起こるようでしたらEDを疑ってみる必要があります。
以前までは中年男性から高齢男性の特有の病気としてのイメージが強かったEDですが、年々EDの若年化が進んでいていて勃起不全および勃起障害の原因も多様化をしています。
もくじ
そもそもEDはなぜなるの?
元々中年男性から高齢男性の病気としてイメージされていたEDですが、それは加齢に伴う身体の不調と関係が深いことからいわれています。
高齢になると血管が老化をし、硬く弱くなってきてしまうことで動脈硬化が進みます。
動脈が硬くなってしまうと、血管本来の柔らかさやしなやかさが失われることで血液をうまく送ることが出来なくなってしまいます。
この動脈硬化により心臓に負担が掛かってしまう。臓器を含めた組織が正しく機能をしなくなってしまうので壊死してしまうリスクが高まる。血管が破れやすくなってしまう。と様々な身体の病気になってしまう可能性が高まります。
血管や臓器の影響で起こることで併発するEDを器質性EDといいます。
器質性EDとは
高齢により発症しやすい病気として代表的なもので高血圧、糖脳病などがあります。
高血圧は文字通り血圧が高くなることが続くことです。血管の中を血液が流れるときに血管の壁にかかる圧力のことを血圧といい、血圧が正常な範囲を超えて高い数値で維持されている状態です。高血圧症は加齢とともに起こり、動脈硬化の原因のひとつとされています。
糖尿病とは血液中のブドウ糖(血糖値)が高くなることです。
正常に働いている身体はブドウ糖が増え過ぎないよう、すい臓でインスリンというホルモンを分泌し血糖値をコントロールをします。高齢になるとともにインスリンの分泌が低下をすることで血糖値が高くなる原因となります。糖尿病を患うと合併症で動脈硬化を起こすリスクが高まります。
勃起が起こる仕組みとして血管が重要になります。血液が血管を流れペニスの海綿体へ溜まることで勃起が起こります。
高齢により動脈硬化を発症しやすい、動脈硬化はEDを引き起こしやすいということから中年男性から高齢男性にEDの発症は多くみられてきました。
若年化器質性EDの原因
EDの年齢が若年化として生活習慣病がひとつとしてあげられます。
和食から欧米食への変化や外食、デリバリーなどの多様化により食生活が昔に比べ大きく変わってきました。
また、喫煙や飲酒、運動などの生活習慣の影響もあり、若くして高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患う患者が増加をしています。
この生活習慣によりEDの併発をしてしまう可能性があります。
心因性EDとは
幅広い年齢層のED発症要因のひとつです。
私たちの生活は常にストレスと隣り合わせの環境だといえます。
仕事が忙しかったり、うまくいかなかったりでストレスが溜まる。
家に帰っても奥さんや子供にあしらわれ肩身が狭くストレスが溜まる。
交際をしているパートナーとうまくいかないなどもあると思います。
他にも性的コンプレックスなどがあります。
陰茎短小、包茎、早漏など、もしくは以前セックスがうまくいかなかったことがあるといった経験がある人はセックスをするときに不安・心配になりストレスがかかります。
こういった生活の中でのストレスや、性的コンプレックスなどが原因のEDを心因性EDといいます。
EDを改善する方法は?
様々な原因で発症の可能性のあるEDですが、どのように改善をしていけばいいでしょうか。
器質性EDの場合、生活習慣などの原因の改善や病気の治療などがEDの改善のひとつとなります。
しかし高齢により病気の治療を行っても血管が老化している等でEDの改善がみられないということもあります。
心因性EDの場合、ストレスの原因を改善することが必要です。いろいろな人に相談をしたり物事を試すことでストレスの原因が改善することもあります。
しかし、いろいろなストレスが次から次へと振りかかるこの世の中。なかなかストレスの原因の改善も難しいことがある場合も多々あります。
また性的コンプレックスがある場合、自分の気持ちの問題を改善することが大変なこともあります。
EDの改善方法でお悩みでしたらED治療薬を試して頂くことをおすすめします。
ED治療薬とは?何か危険性はある?
EDの改善についてED治療薬という方法があります。
ED治療薬の代表的なものとしてバイアグラがあります。バイアグラは1998年に世界初、勃起不全おようび勃起障害の治療薬として販売をされたもので、日本では1999年に発売が始まり大注目を浴びたこともあり「バイアグラ」という言葉を一度は聞いたことがあるくらい広く知られているED治療薬です。
よく勘違いをされることとして「バイアグラを飲めばずっと勃起をする」ということです。
ED治療薬は飲んでからずっと勃起をするという訳ではなく、性的興奮を感じ取ることで血行促進に作用し、ペニスに海綿体に血液を溜めてくれることで勃起を促しED改善をするといったものです。
しかし、ED改善をする目的でバイアグラを服用するときに不便と感じることがありました。
それはバイアグラはアルコールの摂取や食事の影響を受けやすいといったものでした。
その欠点を改善し発売したED治療薬としてレビトラという治療薬があります。
また他にもバイアグラ、レビトラとも副作用として軽い頭痛や顔のほてり、鼻の詰まりなどの症状がみられる場合があるのですが、その副作用を比較的軽減したED治療薬でシアリスの販売もされました。
今ではバイアグラ、レビトラ、シアリスの3つのED治療薬が代表的なものです。
自分に合ったEDの改善方法や飲みやすさについては異なりますので、必要に応じてED治療薬をお求めになられるのがいいと思います。
ED治療薬の注意点
- ED治療薬は性欲を高めるというものではなく、勃起を促すことで勃起不全および勃起障害の改善を目的とした治療薬です。
- 持病をお持ちの方は必ず医師に相談のうえ服用するようにして下さい。
ED治療薬には併用禁忌薬があり飲み合わせが出来ない薬があります。
(特に心臓に持病がある場合、ED治療薬の服用が出来ない方もいらっしゃいます。)
- ED治療薬の服用について心配なことがあれば自己判断はしない。まず医師に相談して下さい。
EDの改善方法についてお悩みでしたら以上の注意点を守って頂いたうえでED治療薬を試して頂くことをおすすめします。